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[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー 台東区立中央図書館非常勤司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド

第83回「おかあさんの絵本」

何かと慌ただしい新学期、そして、楽しくも忙しいGWが終わると、お母さんたちは、ようやくホッと一息でしょうか。そんな5月の第2日曜日は、母の日です。そこで、子どもたちの大好きな「おかあさん」が、テーマの絵本を集めてみました。
 

【おかあさんの絵本】
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『おかあさんがおかあさんになった日』長野ヒデ子:作/童心社/1993.07/3歳から
子どもはなぜか、自分の生まれた日のことを聞きたがります。そんな時によく読まれている絵本です。でも実は、赤ちゃんの誕生日は、女性が「お母さんになった日」。「あなたが生まれた日は、お母さんがお母さんになった日なのよ」と、お子さんに語りかけるように読んでみてください。
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『おかあさん、すごい!』スギヤマカナヨ:作/赤ちゃんとママ社/2013.11/4歳から
表紙のお母さんの表情をご覧ください。なんだか余裕酌酌、自信満々な印象ですね。でも…どのお母さんだって、初めからなんでも上手にできたわけではないのです。そう、子どもに喜んで欲しい、笑顔が見たい、その一心でお母さんになれたのです。
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『おかあさん おかあさん おかあさん…』大島妙子:作/佼成出版/2005.11/3歳から
本来は、冬にお勧めの絵本なのですが…。雪が降ってきたのに、風邪をひいた私の薬を買いに行ったお母さんが帰ってきません。今頃お母さんは…と、どんどん心配が膨らんで… 女の子の心配と、想定外の展開に笑ってしまう作品。きっと、冬が待ちきれない!
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『ママだいすき』まど・みちお:文 ましませつこ:絵/こぐま社/2002.02/0歳から
ママが大好きなのは、人も動物も同じです。「あ ママだ」「いない いない ばあ」「かけっこしよう」「もにょ もにょ」丁寧に描かれた身近な動物と、まどみちおさんの優しい言葉で、どのページにも、親子の幸せな時間が流れています。おやすみ前のひとときにも、お勧めします。
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『ぼくにげちゃうよ』マーガレット・ワイズ・ブラウン:文 クレメント・ハード:絵 岩田 みみ:訳/ほるぷ出版/1976.09/2歳から
歩くことが上手になって、どんどん遠くへ歩いてゆきながらも、ふと不安になって後ろを振り返る。そこにお母さんの姿を確認できれば、安心してもっと遠くへ…。2・3歳の子どもの気持ちに添う絵本です。日本では50年近く、海外では80年近く読み継がれています。
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『ぼくつからまないもん』マーガレット・ワイズ・ブラウン:文 長野ヒデ子:絵 なかがわちひろ:訳 /あすなろ書房/2014.10/3歳から
前掲の『ぼくにげちゃうよ』が、日本の画家と新たな翻訳によってリニューアルした作品です。読み比べてみると(翻訳の違いで対象年齢が少し違います)、親子関係がずっとフラットなイメージに。でも、親子間の信頼と愛情は普遍的なもの。どんなに時代が変わろうとも大切なことは変わらないーと絵本に教えられます。
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[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー 台東区立中央図書館非常勤司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

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